排尿後の痛み、頻尿、残尿感などが主な症状です。膀胱炎の患者様の90% は女性です。尿検査では顕微鏡で尿中の白血球を確認します。また、尿で細菌検査を行います。
抗生剤の内服です。尿検査のみで診察できますので、症状があれば我慢しないで受診してください。
排尿時の痛み、尿道から膿が出る等の症状があれば尿道炎です。男性の患者様が殆どです。尿道炎は二種類に分類されます。
以前の尿道炎の検査は、尿道に綿棒を入れて検査をしていました。現在は尿のみの検査で出来ます。
安心して受診してください。
【1】淋菌性尿道炎 潜伏期間3-10 日
排尿時痛、黄色の膿が特徴です。最近は抗生剤耐性菌が増えています。尿検査で診察できます。
抗生剤の内服です。耐性菌の場合は注射をします。
【2】非淋菌性尿道炎 潜伏期間7-21 日
排尿時の不快感、痒み、サラッとした膿が特徴です。クラミジアが原因の場合が多いです。症状のない場合も50% ぐらいあります。尿検査で診断できます。
抗生剤の内服です。
亀頭や環状溝(陰茎のくびれ、カリ)にブツブツができることがあります。
痛くないブツブツはコンジローマ、ピリピリ痛いブツブツはヘルペスの可能性が高いです。
コンジローマ / 外科的切除、電気メスによる焼灼、コンジローマ治療の塗り薬 があります。
ヘルペス / 抗ウィルス剤の内服、軟膏です。
血液検査で診断します。健康診断は保険外ですので検査は自費になります。
症状がある場合と、ない場合があります。
腰痛や下腹部痛と血尿があれば尿管結石、排尿時痛と血尿があれば膀胱炎の可能性が高いです。
症状のない血尿は注意してください。膀胱がんの可能性があります。
尿検査、腹部超音波、膀胱鏡等
一般的には90% の患者様で原因不明と言われています。言い換えれば10% の患者様しか原因がわかりません。
一番頻度の高い原因は腎結石です。
尿検査( 尿細胞診、NMP22)、腹部超音波、腹部レントゲン、PSA(50 歳以上の男性のみ) 等
元来腎臓にあった石が尿管に落ちてきて突然腹痛あるいは腰痛が出現し血尿が出ます。
冷や汗がでて吐き気も出現します。尿検査、腹部超音波、腹部レントゲンで診断します。
殆どの石は自然に排出します。痛み止めを使いながら出るのを待ちます。症例によっては体外衝撃波結石粉砕を行います。
この治療が必要な場合施設のある病院にご紹介したします。
前立腺は膀胱の出口にある組織で年齢と共に肥大してきます。男性にしかありません。
50 歳を過ぎて夜間二回以上起きる、排尿が弱い、残尿感がある、尿の我慢がつらいなどの症状が出現したら前立腺肥大症の可能性が高いです。加齢とあきらめずに受診してください。
腹部超音波等簡単な検査で診断できます。まず、内服治療を行います。
天皇陛下が前立腺がんで手術をされてから日本で知られるようになりました。アメリカ人の男性では肺がんに次いで二番目に多いがんです。日本でも増加しております。
将来的には肺がんに迫る勢いで増加するであろうと予測されています。診断ですが血液検査でPSA を測定します。
また、肛門から前立腺の診察をします。PSA が4.0ng/ml 以上か診察で前立腺に硬結があれば前立腺がんが疑われます。
次に精密検査を行います。肛門から前立腺に針を刺して細胞をとります( 前立腺針生検)。
この結果がんが見つかれば転移の検索(CT、骨シンチ) し治療方針を決めます。